新しい場所
【代表の朝倉です】
スターウォーズのワンシーンでメインキャラクターのルーク・スカイウォーカーが銀河を超えてフォースで、敵の前に姿を表して攻撃を受けるシーンがあります。トレーニングの世界でそんなこと、が起こっています。
チーム活動が休止となり集まってトレーニングできない環境でほとんど3ヶ月ほどを過ごしました。この期間中、ある程度の共通認識を持っているという前提ですが、オンラインミーティングのシステムを使って、インタラクティブにムーブメントのセッションを週に四回実施してきました。結果、今まで平日に練習参加できなかった選手たちも(テレワークなこともあり)それぞれの自宅や、近所の広場でトレーニングセッションに参加しました。よる7時からの練習だと来れない(仕事、場所の問題で)選手たちが、時間と距離をすっ飛ばして参加できるようになったわけです。
5Gの時代ではそんな事が起こるって言われてきましたが、必要に駆られれば人間はタスクを完遂するために適切な方法を取れるものなのです。
勿論、リアルで実施するセッションと同じ事ができるわけではないし、そのほか、安全上の問題がないわけではありません。しかし、時間と場所を超える事ができるメリットはそれを上回ります。そもそも物理的にできなかったことを位置という物理的な制約を取り外すことでコミュニケーションをとりながら実施できるようになったのです。そして、自粛期間の中、しっかりトレーニングしたい、みんなと一緒にやりたい、という内発的なモチベーションが高まっていたということもあると思います。物理的、心理的な障壁が取れた中で実施されたセッションは非常に密度が高いものになりました。
今までは場所という次元で変数をとっていましたが、今や、リアルなのか、オンラインなのか、という次元の変数も加わったわけです。本当ならリアルやりたいんだけど、渋々オンライン、、ではなく積極的にオンラインを選ぶということも考えて良いと言えるんです。
ここで、オンラインとリアルのメリット、デメリットをまとめてみようと思います。
リアル
メリット
相手に触って指導する事ができる。
その場の雰囲気を作る事が比較的容易
選手同士で“他の選手の姿を見ながら“励まし合う事ができる。
芝などの良い環境を提供できる可能性が高い
安全管理ができる(怪我をしても対応ができる)
グループの場合、必要な選手にだけシャープなキューイングを与える事ができる
デメリット
時間:移動の時間をかける必要がある。すぐに業務や家に戻る事ができない。
場所:上記同様。現実的に交通費もかかる
周りの雰囲気でやった気になってしまいがち
コーチ側は実際のところ、オンラインセッションほど選手を細かく見る事ができない。
オンライン
メリット
時間と場所の制約が非常に減る。
実は一人一人を撮ったビデオを残す事ができる(ギャラリービュー)
周りに他の選手がいないので自分のペースで行う事ができる(これは色々試しながら動くときには非常に重要な事)
デメリット
安全管理
良好なトレーニング環境が得られるとは限らない。
端末、もしくはサーバーの通信環境に大きく影響を受ける
選手個別にキューを与える事ができない(コーチの声は基本的に全員に均等に聞こえる(これは問題点をシェアするという観点ではメリット)
雰囲気、空気感を作る事が難しい(でもこれは経験でできるようになるのかも?)
これらは普遍的なメリットやデメリットである可能性もありますが、特にオンラインに関してはテクノロジーの有効利用で解消できる問題も多くあると言えるでしょう
本当の意味でフォースのように時空を超えることはまだまだできませんが、それぞれの気持ち次第で、意外と簡単に超えられる部分も出てきたのかもしれません。
チームセッション以外では朝倉が金曜に実施している朝活の朝倉道場では、実に大半の参加者が首都圏以外、北は北海道から西は九州まで全国から参加されています。
こちらは完全にメリットがデメリットを上回った形になっています。
タスクを果たすために方法に拘らず、トライしてみたら良いかもしれません。