Introduction to Exercise Science (IES)を担当する得原です。
(朝倉さんの連載の途中で割り込み!!・・すみません)
わたしは理学療法士で、理学療法士になったきっかけは大学のアメリカンフットボール部での様々な怪我との出会いでした。わたし自身ではなく選手たちの。
肩甲骨を骨折してみたり(それ一回しか見たことないです)
肘関節を脱臼してみたり(はまりこんでる関節なので脱臼するってすごいことです)
ボール投げたら上腕骨を骨折してみたり(衝撃でした)
人間の身体ってもろい。でも、確実に治っていくんですよね。でも本当に治ってるのかな、元通りなのかな?そう思いながらテーピングを巻く仕事をしていた大学時代、今思えば怖いことですが、人間の身体の『もろさ』と『回復力』を実感する毎日でした。
そんな、筋と骨と関節に興味を持った学生だったんですが、理学療法士になってたまたま循環器医療に携わったこともあって、わたしにとっての身体はもっともっと複雑なものになりました。国家試験のために勉強したことなんて、ほんとに一部なんだな、身体ってもっといろんな要素が複雑に絡まり合って、視点を変えるだけで答えが見えてくることもあるんだな。と。
そんななかで出会ったのがバイオメカニクスの分野でした。力学的な身体の理解、運動の理解で、自分の視野の地平線の靄が少し晴れたような気がしました。修士を取ってみて、より一層その気持ちが強くなりました。いまは、バイオメカニクスの話がわかる理学療法士を育てたいと思って、教員の仕事もしています。
そして。
少し前に、SOM主催の朝倉さんのセッションを少しだけ見学させていただいたときに、自分の理解してきた運動の話を、現場で実践している姿を見ました。もともとスポーツでの外傷対応がきっかけだったわたしの身体への理解を、こうやってスポーツに落とし込んでいる人がいるんだと感動しました。自分の学んできた分野の理解を『身体でわかる』ことをしている朝倉さんと、『頭で理解する』ことを教えてきた自分なら、きっとなにかあたらしいものが提供できるはずだ、と思ってSOMでのプログラムを作っています。是非皆さんに受講していただきたいです。
反力
重心
そんな言葉をトレーニング指導に使っていますか?
もう少し進んで、
モーメント
力積
そんな話はどうでしょうか。
解剖学・生理学・運動学について、『いまさら聞けない』ことを抱えて指導してはいませんか。
SOMでのムーヴメントセッションを、より深く理解し自分の血肉にするための座学の受講をお待ちしています。
文責:Ai Ehara