カオスだからこそ。

自分が実際に選手として超えられなかった壁があって、でも、最近はそれがなんだったのか?が本当の意味で分かっていなかったのですが、あ、勿論運動能力とか、パワーとかスピードとかの話ではなく、、、

自分は本当の意味でフィールド、コートの上での出来事がカオスである、という事を認めていなかったのではないか?と思っています。現役の時はそれなりに考えてフィールドでの練習やトレーニングもしていたし、自己向上している実感もありました。でも、練習した事が練習した通り出せるのは相手の実力が自分のそれよりも圧倒的に低い状態、でしかなく、実力が拮抗した状態では全く練習した事がそのまま出せなかった(勝ち負けは別としてね)思いがありました。これは結構努力して制限された練習の中でできる事が増えても、なかなか脱す事が出来なかったわけです。
でもね、、
これは当たり前なんですよね。通り一遍の練習をして、それが向上してもそれをそのまま違う相手に出そうとしてもできるわけないんです。勿論相手も違うし、状況も違うし、自分の疲労度なんかも違うわけです。動きのシュミレーションをして、そのまま相手に対して同じ事をするのは携帯ゲームでも無理です。テクニックとスキルを同じものとして混同していたんですね。
それでは、
どの様に練習すべきだったのか?を考えた時、思ったのは(今の知識でね)、自分が達成すべきスキルでのタスク、言い換えれば自分が選手として果たすべき役割に準じたスキル、その為に必要な複合的な力の出し方、伝え方をきちんと身につける事とそれらを感覚として身につけて状況に応じて柔軟にチョイスする、という事が出来るべきじゃないのかなあと。
私のチームのヘッドコーチの言葉を借りれば
”結局圧倒的に実力差がある場合以外は最後に勝負を決するのはファンダメンタルの達成度だ、”というわけです。
一方このファンダメンタルの”練習”を完璧にこなす事が出来る様になる事が目的なのか?? これも違います。
やっぱりね木を見て森を見ずになっちゃいがちなんですよね。頑張り始めると。
実際にカオスの中でファンダメンタルの技術をどれだけ実践できるか??がキーになるわけですよね。
じゃあ、どうするのか?
ファンダメンタルの練習をきっちり意識してやって良い形で出来るようになる、、それが対人でできるようにする、そして、同じように意識してゲームでのできるように努力する??
で、上手くいかなかったら、もっと頑張る??
うーん。
これだと中々ゲームでの運用は難しいかもしれません。
なぜならば、形にこだわって全てのステージで技術を遂行しようとすると、様々な外的要因が増えてくるからです。
PDCAサイクルというものをご存知でしょうか??
ここでのDOのプロセス、特にゲームでのDOのタスク(達成すべき目標)が練習でのそれと違う、と言う点に着目すべきなんです。
じゃあ、DOのどの部分に着目するのか???