前方向に動く事について、理解はある程度できたとして横や後ろはどうなの??ってのが疑問になった事は想像に容易いかと思います。でも、実はこのポイントについて私が真剣に考え始めたのはこの道に入って専門家として働き始めてからなんですよねえ。それ位自分としては何も考えていなかったというか、わかっているつもりで、自分の動きかたの感覚の前提だけで、あまり客観的に考えてはいなかったんですね。 スピードが速いという事はスポーツでは有利に働くという事は感覚的に分かっていました。でも、そもそもスピードとはどういうものなのか?というのが、足の速さ、位のイメージでしか現役時代の自分には理解できていなかったわけです。
でも実際にはいろいろな方向に加速する必要があるし、様々な状況で加速するわけですね。例えば横方向にも動くし、後ろ方向にも動く(減速することも)わけです。
実は前に行ったりちょっと曲がる位だったら自身の経験でなんとなくわからないでもないのですが、健全で効率的に走り、曲がり、止まるという事は行えていなかったのです。前述の通り運動そのものが小さい頃に嫌いで、しかも家族とキャッチボールさえした事がない自分にとっては、なかなか難しいものだったのかもしれません。
基本的に人間って本能的にある程度曲がったり止まったり出来るものなんですけど、それを全部適切に行えるだけの運動経験と社会環境って中々ないわけです。自分もそうだったらなあ、、なんて思うんですけど
話を戻すと、適切に進む止まる曲がる、が大きな加速度(速度変化)で”状況に応じて”出来るってのが本当の意味でスピードが速い、言い換えればゲームスピードが速いって言えるわけです。
だから、技能としてそれを持っているならそれを維持しながら、強化するべきだし、それを技能として持っていなければ、技能として身につけて、それを強化すべきなんですよね。そして、それらの技能は出来る限り身体に対して健全であるべきなんですよね。どうしてかって、スポーツは不確定要素が沢山あるカオスなんで、出来る限り自分がコントロールできる部分は健全じゃないと(ベースラインの動き方)結局ケガや違和感で適切に練習できなくなりますからね。
不確定要素にどう反応するのか?状況に応じて、、、て言うけど状況ってなによ。。。